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2009年8月12日水曜日

長野日大一回戦突破!

雨で2日延期されてようやく昨日作新学園との試合が行われた。
作新というと、やはり江川ってイメージが強くて、いやぁ、強豪校と当たっちゃったなぁと思いました。
作新は地区大会でのチーム打率が高かったので、ワンサイドかなと思ったりも下のだけど、相手投手を研究してて、外のボール球になる変化球にはまったく手を出さず見送り、ピッチャーの投げるストライクゾーンを狭めて、うまく攻略していき、気がづけば、10-8で打ち勝って、見事な勝利。

それにしても、特待生なんていない長野日大を甲子園に連れてきたこの監督はすごいなと思っていたら、中原監督でした。
この中原監督、春の選抜で松商学園をベスト4まで勝ちあげた名将です。
あのときの1回戦の相手は、いわずと知れた、イチロー率いる愛工大名電でしたからね。
そもそも、この人が、明大で野球していた頃には、まわりにヤクルトの高田監督とかいたようです。
となると、高田監督同様、あの明大の島岡さんのDNAが入った人なんですよね。

野球は技術だけで大差がつく競技ではない。一流投手の豪速球も、普通の人がバットに当てる程度はできる。甲子園経験のない長野日大が強豪校と試合しても、多くの勝負は1、2点差。結局、執念を持って1点を奪い取れるチームが勝つ。 
 
ぎりぎりの局面で問われるのは、選手自身の瞬時の状況判断。91年のチームは各自が個性的で自立していた。中学時代から高レベルの試合経験を積めば、自然
と判断力が身につく。さらに松商の場合、予選敗退は1回戦でも決勝でも「負けは負け」。一方、長野日大ならベスト8で「よくやった」と思い込む。勝負どこ
ろで意識の違いが判断の差になる。


 ◆長野日大は21世紀枠の地区候補校になったことがある進学校。野球部員も県内出身者が多く「野球エリート」は少ない。



 長野日大に来た直後、レギュラーを8人入れ替え、全員が危機感を
持った。練習試合では「迷う場面があれば挑戦しよう」と意識付けする。失敗したら原因を考え、本番で迷えばやめる。試合で判断を試す場面も作る。例えば2
死からバントのサイン。正解は「バントしない」だが、最初はバントする者もいる。



 個々の力量が足りなければ、全員が一つのチームになるしかない。
特に真ん中より下のレベルの部員が「何を考えているのか」をしっかり把握し、皆に同じ意識を持たせる。全員に日誌を書かせ、本人の今の状況に合わせた新聞
記事を添えて個別に返事している。様子が気になれば、一緒に風呂に入る。変に飾ると息苦しい。互いに思ったことを言う関係を築いている。



 明大時代、周りに高田繁(ヤクルト監督)ら天才がいた。彼らは好き放題やって勝手に成する。ただ、監督が一緒に苦労して育てた選手をチームに入れないと強くなれないし、伝統を作れない。選手は上達のために努力する上級生の背中を見て、大きくなるから。