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2012年6月4日月曜日

Hack For Japan復旧 復興支援データベースAPI ハッカソンに参加した

土曜日、Hack for Japanのハッカソンに行ってきました。
Hack for Japanは自分にぴったりの支援方法だと思っていて、ずっと参加したかったのですが、昨年は、あれこれに追われてしまい行けませんでした。

今回のテーマは、各省庁から出ている被災者等に向けた支援制度が有効に活用されていないのではないかというところから、経産省が一元化して、復旧・復興支援制度データベースを作られ、APIにしてオープンにしたので、使ってちょ!って話。
経産省という立場から、使いやすさよりも、制度を正確に伝えることが重視されるので、民間レベルで、もっと利用されるサイトにできないかという要望。
見づらいとかあれこれ意見が出てましたけど、開発者目線で見ると、とてもよくできているとぼくは思いました。
ただ、下の方に、チェックボックスから選択ができるんですけど、現状、フリーキーワードに頼っているなぁというのが正直なところ。
よく企業さんの検索FAQで、それでも見つからなければ、フリーキーワードを入れてもらって、そこから見つけていくのがいいんじゃないかと。
最初に思ったのが、現状の使われ方が、フリーキーワードからだとすると、そこに何が入力されて、目的の情報にたどり着けているかという点。
アイデアソン&ハッカソンでは、開発者立場というより利用者立場である、税理士の先生たちと話しているときに、やはり、同じことをお考えのほうで、「アイコンであれこれ選択して行って、目的の情報にたどりつけた方がいいのではないか」というお話を聞きました。
あと、被災者は、家が壊れたら、制度の確認よりも、工務店に行くのではないかと言う話。
それはもっともだなぁと思いました。
もっと利用してもらいたいなら、被災者ではなく、こういった士業の方から紹介してもらうのがいいですよね。こういった行動パターンから、認識のずれがありますね。
現状把握という点では、
・誰に使われているのか
・どのようなキーワードが多いのか
などから、利用シーンが想定できるかと思います。

それとは別に、税理士の先生が、「たとえば、被災者がくだらないことを毎日日記を書いて、そこから、この人は、こういう制度が使えるんじゃないか?ということを予測させてみたらどうか?」というお話まで聞きました。
いやぁ、すごい発想ですね。
日記の文章からキーワード検索して行ったら、もしかしたら、すごいものができそうな気がします。
こういった制度だけでなく、たとえば、何ヶ月前に歯磨き粉を買っていたとしたら、そろそろ歯磨き粉なくなってませんか?みたいなセールスができちゃうかもね。

あと、今回問題になっていたのが、各省庁のフォーマットの不統一。
PDFで吐き出す必要があるのなら、入力業務を統一させて、データベースに登録やら、PDFを吐き出すボタンつけて出力させればいいんじゃないかななどと思いました。
それと、締切日のフォーマット不一致。
これは、データベース内の締切日がDATE型やDATETIME型になっていないようで、文字列扱い…。ひどいものだと、窓口にお問い合わせくださいと記入されている模様…。
これでは、データベースを使っている意味が無い。
APIにリクエスト時に、現在の日時から、fetchかければ、有効なものが抽出できるからね。
締切日に関しては、予算が使われたら、それ以前に終了する場合もあるため、そうなっているとのことだけど、この制度は使われて、予算がなくなったけど、この制度は使われなくて、予算が余ったまま終了とかなのかと思いますが、各制度の予算のやりとりができないのもいかがなものかと思います。

と、あれこれ思いましたけど、こういった政府からオープンなAPIが提供されるということは、とても大きいことだとおもいます。