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2010年8月26日木曜日

根性精神力ではなくて精神力の使い分けが大事

昨日のNHKニュースウォッチ9で、我喜屋監督が指導論をインタビューで答えてました。

「まず生徒たちに足もとを見つめさせる事からスタートさせました。普段の生活の中での礼儀作法、帽子をきちっとかぶるとか襟をただすとか…、生徒にとっては面倒くさい事でも、繰り返す事で自然と身につけさせる、それが人を変える第一歩」
だと話してました。
この面倒くさいことを徹底させるというのが、実は、これが我喜屋監督の指導のすべてかなとおもいました。
常に実戦を意識した練習を行う興南高校の野球練習では、練習中のタイムが多い。
これにより、選手たちに自分たちで考えさせる力を養っているとのことで、ひとつひとつのプレーに問題があれば中断して、選手を集めては考えさせます。
そこからチームの共通認識「1人のミスは皆でカバーしあう」が生まれるんですね。
野球はチーム競技ですからね。
この「自分が今は何をすべきか」を考える習慣がここぞという時に生きてくる。
「勝負どころは精神的には普通ではない所に来る事が多い。それは社会で言えば“危機管理”と同じだ。チームに危機が来た時に、普段から訓練してマニュアル通りに動ける様にしておけば、普通に危機は乗り越えられる。」
「どのチームにも同じ事は、明暗を分けるのは精神力であるという事。ただし根性精神力ではなく、精神力の使い分け『ここは行く、ここは引く、ここは仲間で』という精神力の使い分けが出来れば、相手が同じ力であっても、必ず勝てる試合ができる。」
これが、準々決勝や準決勝の逆転につながるんだろうなぁ。
興南高校では毎朝、散歩をさせて、毎日、新しい何を発見したのかを皆の前で発表させるそうです。日常の小さな出来事を含めて、五感を研ぎ澄ましていくんだとか。
例えば、ピンチの場面での、島袋くんの二塁牽制なんて、この賜物なのかな。