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2010年8月9日月曜日

GetSports 田中賢介 「科学する野球」

プロ野球選手の口から、「科学する野球」という、本のタイトルを聞くとは思いませんでした。
田中選手は、小さいときからこの本を読んでいたようです。
この本、たぶん全シリーズ絶版となっていると思いますが、ぼくが草野球をやりだした頃には、まだ売っていまして、チームメイトに薦められ、我が家には、「科学する野球 ドリル編」があります。
このドリル編の初版が1989年とありますので、20年以上前の本ですね。
なぜプロ野球選手の口から、この本のタイトルを聞くとは思わなかったかというと、この本の内容は、少年野球なんかで教える、ゴロは正面で腰を落として捕るとか、キャッチボールは相手の胸に投げるとか、いわゆる野球の基礎と言われることをことごとく否定します。
今、売っている野球の技術書なら、元プロ野球選手とかどこそこの監督とか、野球に対して、実績のある人ですが、この著者は、野球はされていたんですけど、身体運動学的見地と物理から割り出した独自の野球理論のため、少年が読んだら、コーチと言う事が違うし、悩んでしまいますよね。
中年になって、これを読みながら野球をすると、「あっ、そういうことか」ということが多々ありますが。
あと、著者も生きていれば現在82歳ということで、進化する技術論からしても、どうなんだろう?と不安になります。
しかし、長年、愛されてきた本だけあって、共感している人は多いんだろうなということは想像してました。
ちなみに、ぼくが持っているドリル編は、第12刷!

インタビューの最後で、「ハンマーがどうだとか…」とか、田中選手が言っていて、この本を読んだことある人は、「同士」と思ったことでしょう!

あと、田中選手が入団したときに、二軍のコーチに白井一幸氏がいたようで、これはもう、只者ではない匂いがしますね。
白井氏が、日ハム打線に、ツーストライクアプローチを徹底させたんですけど、この田中選手、2ストライクからの打率がリーグ平均.197ぐらいのところ、.260ぐらいあるみたいです。
なんだ、白井氏の申し子みたいじゃないですか!

科学する野球、白井一幸氏と、ぼくが好きなキーワード満載の田中賢介選手。
これは、注目ですね。